ロシア企業とのお付き合い。No.1(FFM Days #482)

今日は社会系のネタではなく、わたしの仕事の一部に関して、わたし自身の中で整理をするためにキーボードをたたいてみる。

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ロシア国旗

2019年の秋ごろから、とあるロシア企業と取引を始めた。

展示会がお付き合いの端緒。

年々、先方とのビジネス規模は伸びてきている。

2021年1月から今日までは、およそ40,000米ドル。2020年比で約2倍。

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ロシア企業と取引を開始したのは、わたしが所属している企業でも、わたしが初めて。

だれもやったことがないことを始めるのは、楽しさも苦しみも不安も、普段より大きいように思う。

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まず国としてロシアを考えた時、日本から製品を輸出する際の規制について考える必要がある。

貿易管理令として、諸外国は大まかに「ホワイト国」と「武器禁輸国」に区分される。

前者はアメリカや欧州諸国などが、後者は北朝鮮などが含まれている。

日本から製品を輸出する際、その輸出品が戦争兵器などに使用される可能性がある場合、相手国がホワイト国であると、種々の申請は必要であるものの、審査自体は簡素化されているようである。

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ちなみに、わたしが販売している製品は物騒なものではなく、半導体システムを組み上げるための副資材の一種である。

これは、経済産業省が定める兵器関連製品群には属さない、その他分類に入る。

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さて、ロシアはどうかというと、実はそのどちらでもない。

自分は勝手に「グレー国」と考えている。

そのため、ロシアへ商品を輸出する際、その商品が先述のその他分類に入ることを証明する書類が必要になる。

 

その書類を商品ごとに用意し、かつ顧客からも、われわれが供給する製品を武器類に転用しないことを宣誓書として提出してもらう。

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もちろん、国際情勢で相手国と日本の関係が悪化すれば、この輸出についても難易度が変わる可能性は大いにある。

ながーーーーーくお付き合いするためには、常に意識を向けていないといけないな、と思う。

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- No.1は以上。続きはまた後日。

#ロシア #ビジネス #輸出 #経験